母乳育児のママは、牛乳はなるべく摂らないほうがいいという話を聞くと思います。
何故だと思いますか?
確かに牛乳は、脂質が非常に高く、母乳がつまりやすくなります。
乳腺炎の原因にもなりかねません。
しかしそれだけではなく、母乳育児・授乳中にかかわらず、
牛乳を摂取しないほうがいい理由があります。
牛乳はカルシウム豊富で、牛乳のカルシウムは吸収が良いと言われています。
だったら、母乳育児・授乳中の場合は特に沢山飲んだほうがいいのではと思いがちです。
確かに、牛乳を飲むと、血中のカルシウム濃度がすぐに高くなるようです。
しかし、急激にカルシウムの血中濃度が上がると、
私達のからだはその血中カルシウム濃度を通常値に戻そうとして
カルシウムを尿に排泄してしまいます。
その時、余分なカルシウムと一緒に必要なカルシウムまでも排出してしまうようです。
ですから、牛乳はカルシウムの補給に良いのではなく、
逆にカルシウム不足を引き起こします。骨粗鬆症の原因になります。
お年寄りは、牛乳を沢山飲んだほうが良いというのも、大きな間違いです。
このことは、“病気にならない生き方”という本にも詳しく書いてあります。
赤ちゃんがアレルギーになるので、母乳育児・授乳中の時は、
牛乳は避けたほうがいいというのも聞くと思います。
確かに、牛乳アレルギー専門の研究も存在し、
アメリカでは、小学校の子ども達に牛乳の摂取を止めたところ、
慢性の鼻づまりや、目の下のクマなどが改善したということです。
慢性の鼻づまりや、目の下のクマなどが改善したということです。
牛乳のたんぱく質は、胃腸で分解されアミノ酸になります。
しかし、人によって、アミノ酸になる前の段階で吸収されることがあり、
しかし、人によって、アミノ酸になる前の段階で吸収されることがあり、
それが腸管を通り抜けて、血液の中に入ってしまいます。
それは、異種タンパクとして抗原になり、拒否反応を起こすようです。
それが牛乳アレルギーです。
特に、腸管が十分に発達していない子どもに起こりやすいようです。
日本人は、乳糖不耐症の人が75%くらいいるそうです。
乳糖不耐症とは、ラクターゼという酵素の分泌が悪く、
乳糖を分解することができないことを言います。
酵素が足りずに小腸で吸収されなかった乳糖は、
そのまま大腸へいき、大腸菌によって分解され、ガスと酸を発生させます。
それが腹痛と下痢の原因のようです。
さらに、腸内にある栄養分も、便として排出してしまい、
腸内の細菌バランスも崩してしまうそうです。
乳糖分解酵素は、1歳未満の赤ちゃんはほとんど持っているのですが、
加齢とともに、少なくなっていくようです。
牛乳には乳糖がたくさん含まれています。
ですから、日本人は、母乳育児・授乳中にかかわらず、
乳離れが済んだら、牛乳は避けるべきなのです。
また、牛乳は胃に膜を作り、栄養の吸収を妨げるそうです。
ですから、嗜好品として以外は、牛乳を飲む必要は無いです。
もちろん、母乳育児・授乳中でも、牛乳を摂る必要は全く無いわけです。